『ローズマリーの赤ちゃん』を初めて観たのは、27歳の頃。
長女を妊娠していた時期でした。
当時、この映画がとても好きで、何度も繰り返し観ていました。
ところが、先日久しぶりに予告編を見返してみたら、
「あれ、こんなに怖い話だったっけ?」
と驚いてしまいました。
若い夫婦がニューヨークの古いアパートメントに引っ越し、妊娠したローズマリーの身のまわりで、少しずつ不穏な出来事が起こっていく。
改めて見ると、かなり怖い映画です。
それなのに、27歳の私が夢中になっていたのは、映画の怖さよりも、ミア・ファロー演じるローズマリーのファッションでした。
ミア・ファローのガーリーな服
1968年に公開された『ローズマリーの赤ちゃん』。
ミア・ファローが演じるローズマリーの衣装は、今見てもとても可愛らしく、60年代後半の空気を感じさせます。
丸い襟のついたワンピースや、ふんわりとしたシルエット。
ガーリーで可愛らしいのに、どこかクラシカル。
当時の私は、そんなスタイルに惹かれ、映画の中のミア・ファローのマタニティ・スタイルを真似していました。
そして、バッグ
今回、久しぶりにこの映画について調べていて、初めて知ったことがあります。
劇中でミア・ファローが持っているバッグのひとつが、シャネルの「2.55」だったこと。
映画の中でミア・ファローが持っているバッグを見て、「素敵だな」と思っていたのは記憶にあります。
それから20年以上経った今になって、そのバッグがシャネルの2.55だったと知るのは、なんだか不思議な気持ちです。
シャネルの2.55は、1955年に発表されたシャネルを代表するバッグのひとつ。
半世紀以上前の映画の中に登場しているバッグが、今も変わらず知られているということにも、改めて惹かれます。
バッグだけじゃなく、部屋も好きだった
『ローズマリーの赤ちゃん』で私が惹かれていたのは、ファッションやバッグだけではありませんでした。
舞台となるニューヨークの古いアパートメント。
クラシカルな建物や、重厚な廊下。
部屋の家具や壁紙、照明。
1960年代後半の暮らしを感じさせるインテリアも、当時の私にはとても魅力的でした。
映画の内容は恐ろしいのに、その中に出てくるものは美しい。
古い建物に、味わいのある家具。
そんな美しいものの中で、少しずつ不穏なことが起こっていく。
そのギャップも、この映画に惹かれた理由なのかもしれません。
それから20年以上経った今、久しぶりにこの映画を見返してみても、やっぱり好きだと思うものは同じでした。
変わったのは、映画そのものの見え方かもしれません。
27歳の私は、映画の怖さよりも、その中にある美しいものに夢中だった。
「私、妊娠中にこんな怖い映画を何度も観ていたんだな」
と、少し笑ってしまいます。
映画の中でふと目に留まったバッグから、その時代の空気を感じる。
そんな映画の楽しみ方も、なかなかいいものだと思っています。
『ローズマリーの赤ちゃん』予告編
Paramount Movies公式の予告編を載せておきます。※ホラー系映画が苦手な方は閲覧注意です。
Paramount Movies公式 YouTube『ROSEMARY'S BABY』
画像出典:Wikimedia Commons(Public Domain)